テロから1ヶ月後のスリランカ ・コロンボ

(2019年5月)

2019年4月21日にスリランカの最大都市コロンボを始めとした国内の8か所で、過激派イスラム組織によるスリランカ連続爆破テロ事件がありました。

当日はキリスト教の復活祭であり、教会や高級ホテルで259人が死亡した事件となりました。

首都コロンボや空港に近いニゴンボ、バッティカロア各教会、ホテルはシャングリ・ラ・コロンボ、シナモン・グランド、キングスバリーそれにトロピカルインが標的となりました。

このテロが起こった1ヶ月後に私はスリランカを訪れました。

その様子を知ると共に、テロ発生後で街が落ち込んでいるのなら私一人の力ですが何か貢献できないかと思ったからです。

空港を出た時点で厳重警戒されており、軍や警察が抜かりなく検問を行っておりました。

その日宿泊するニゴンボのホテルの近くがテロのあった教会のすぐ近くだったようで、軍や警察が検問をしており物々しい雰囲気でした。

到着が夜でしたし、散歩したら警察犬に追われそうでした。

翌日はスリランカ第二の都市キャンディに行きました。

キャンディでは被害が無かった事もあってか、平穏な感じで賑わっておりましたが、観光客はほとんど居ない様子です。

商業施設や観光地も通常通り見て回れます。

その翌日、コロンボに到着したところ、通常よりも少し人が少ない事を実感しました。

観光客はもちろんほとんど居ません。

商業施設や観光施設は閉めておらず、入る時はどこに行ってもバッグの中まですべて厳重に検査されます。

街の雰囲気こそどことなく暗く感じるところもありますが、出会う地元の人たちは明るく笑顔がとても素敵です。

私が話をした多くの方は「たくさんの命が奪われた事は哀しいけれども、今まで警察は手抜きで仕事していたが、今回の事件によって仕事をするようになり、むしろテロ以前より治安は良くなった。」と仰っていました。

中にはテロ事件がトラウマになってしまった方や恐怖の思いで過ごされている方もいらっしゃるかも知れませんが、私が出会った方々はとてもポジティブであり、このポジティブさが私にはとてもたくましく写りました。

そして、街はそう時間がかからない内に元の状態に戻るだろうと確信させてくれます。

スリランカに限らず世界中の誰もがポジティブなマインドを持っており、その力や団結力が復興へのスピードを格段に上げてくれます。

特にスリランカの方々は、近年様々なトラブルを乗り越えてきたからこそ自然に身についてきたマインドなのかも知れません。

トラブルが起こった時は怒りや悲しみの先にはポジティブがあり、それは伝染し大きな力になります。

まるで、東日本大震災からの復興の気持ちも思い起こさせてくれるような気づきでした。

(以下の写真は、テロのあったホテルシャングリ・ラ・コロンボ、キングスバリーとその周辺です。完全閉鎖されており厳重警戒中でした。)

テロとは話が変わりますが、今回の渡航で一人のスリランカの方と話しました。

その方は以前から日本の文化やファッションに憧れがあり、日本に訪れたいがビザの審査が厳しく渡航する事ができないと仰っていました。

話をしていると、心から日本に行きたいという事が伝わってきます。

そもそも日本に友人が居ないと渡航できる可能性が狭まるようです。

特に途上国ではいくらお金を貯めても、自由に好きな国に行く事も難しい現状があります。

この方に限らず途上国の方が日本に来られる事で、その方の可能性を大きく広げることを実感しましたので、サポートをしていこうと思っております。

このスリランカの方が日本に渡航するまでの話は、また別でご報告します。

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